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日本人的にはピンとこない、シェイクスピア別人説を映画化。
なので、映画の内容にもピンときませんが、これは映画のせいではないですね。
金と手間と時代考証に時間をかけて、しっかりと再現した往時の雰囲気がリアル。
その点は満点に近いでしょう。
ただし、中世以前の歴史ドラマは、リアルに作れば作るほど見づらくなります。
明かりが蝋燭くらいしかない時代なので、当然といえば当然なのですが。
室内シーンは、ことさらにそう感じます。
暗い画面は、見にくいばかりか、気分も暗くなります。
娯楽映画としてはマイナスでしかないと思うんですが。
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私はシェイクスピアの実在を疑う学説があるなんて、殆ど知りませんでしたから
事前情報は無いままこの映画を鑑賞しました
「シェイクスピアの謎に迫る映画」なのだと思い
この映画によって学んでしまおうと思ったのですが…
冒頭、導入には工夫が凝らされているものの
視聴者をグイグイと引き込むとまでにはいかない様子
また、多数の貴族が現れるのですが
例えば同じ人物でもオックスフォード伯と呼ばれたりエドワードと呼ばれたり
過去にさかのぼる演出も頻繁に入るので、若かりし頃を演じる役者と入れ替わったりするので
誰が誰なのか理解するのも結構大変(顔が似ている役者もいるのです!)
じわりじわりと動き出す物語は全体像を把握するのに苦労する作りで
「この貴族はどうしてこんな事をするのだろう…」そう自ら進んで興味を持っていかないと厳しいかもしれません
でも、そんな序盤中盤を乗り越えると終盤に向けて物語は加速し
エリザベス女王の後継ぎをめぐる宮廷内の謀略
ペンの力をもって宰相の思惑を打破せんとする「シェイクスピア」
予想外の裏切りと、その結末と、彼の出生の秘密、冒頭に繋がるラスト
怒涛の畳み掛けがストーリーを盛り上げます
きっと後半は画面から目を離せなくなるに違いありません
これはシェイクスピアの正体に迫る歴史ミステリー…ではありません
「シェイクスピアの正体はオックスフォード伯だ」という一つの仮説にインスピレーションを感じ
そこに大人の娯楽作としての創作をふんだんに盛り込んだ「大人のエンタメ」とでも言うものでしょう
16世紀のイギリスの雰囲気は見事で、劇場セットや使われてる衣装、小物まで、きっと本当にこんな時代だったのだろうと思わせてくれる作り
ただし、宮廷内での権力争いものとしては、その根源にあるのが「出生の秘密」ばっかりになってしまうので
重厚な歴史もの、と評するのもまた違うのかもしれません
繰り返し見ようと思えるほど気楽に見れる映画ではないのですが
全ての人物が頭に入った後、もう一度見ることをお勧めします
私、影の主人公とも言うべき「ベン・ジョンソン」を知らないままに見始めたのですが
見終わった後にシェイクスピア別人説を調べて彼を知り
「これを理解して映画を見ればよかった…そしたらあのシーンの感慨もまったく違っただろうに!!」
と頭を抱えた次第です
題材に興味を持った方、あの時代のヨーロッパの雰囲気を楽しみたい方にはお勧めできる映画です