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第1作の「スクリーム」は、色々なアイディアが盛り込まれたなかなかの快作だった。しかし、シリーズ化の宿命か、作品の数を重ねるごとに、作品の質は劣化していった。そこで出てきたのが本作である。10年以上の沈黙を破り、遂に「スクリーム」が復活を遂げた。これにワクワクしないホラー映画・ミステリー映画ファンがいるだろうか? しかも、主要キャストは全員残留。ネーヴ・キャンベルもしっかり出てくれる。いやが上にも期待が高まる。しかし、内容はこれまでの「スクリーム」シリーズとさほど変わったところは無いように感じられた。まあ、脚本家が変わっていないんだから当然だが。ホラー映画クイズも未だ健在(問題の答えにウェス・クレイヴン監督作品が混ざっているのはご愛敬)。しかし、やはり「スクリーム」の二番煎じの感が否めない。スプラッター描写もなかなかの血みどろどろどろだが、今では時代遅れ。おまけに、本シリーズがホラー映画のパロディやメタなネタを盛り込んで成功したのに対し、今では本シリーズ自体がパロディの対象となってしまっている。過去には「エルム街の悪夢」、「スクリーム」などホラー映画史に残る作品を作ってきたクレイヴン監督だが、本作は残念ながら新三部作のスタート作品に相応しいものとはならなかった。今後作られるであろう作品に期待したい。
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約10年ぶりに復活したシリーズ第4弾。
この間、何度も続編制作の噂が浮かんだり消えたりが続いておりました。
正直言えば、少々復活のタイミングを逸してしまった感があって「今更感」もなきに非ず。
実際、前3作の輝かしい興行成績を考えると期待されたような大ヒットには至らず、恐らく本作にてシリーズは打ち止めとなる模様です(リブートと言う手はありますが)。
では、詰まらないのか?と言えばそんなことはありません。
特に今回はオリジナル版のクリエイター、ケビン・ウィリアムソンが脚本を含めて復帰。
結果としてノリの良さが戻ってきており、復調を印象付けております。
特に前半は快調。
ネーブ・キャンベル、コートニー・コックス・アークェット、デビッド・アークェットのオリジナルキャストが再結集。
作家として成功した過去の惨劇のヒロイン、シドニー・プレスコットが久々に故郷に帰還。
時を合わせて、ウッズボローの町に再び「ゴーストフェース」の殺人鬼が出現しシドニーの周辺に屍の山が築かれて行く様がテンポよく描かれて行きます。
このシリーズのユニークさは「ホラー映画」を解体することで数々の「お約束」を逆手に取ってセルフパロディとして利用しながら新機軸を打ち出すことに成功した点にあったと思います。
ただ、その成功はシリーズ化の難しさをはらんでいた訳で、同じ様な展開を繰り返すことは当然、許されないわけです。
実際のところ、本シリーズは「ホラー」と言うより「ミステリー」、それも犯人の正体とその動機の解明が中心の極めて王道のミステリーに他ならない。
つまり殺人鬼がバタバタと凶行に及ぶ様を活写するだけのホラーとは元々異質の内容であるわけです。
ホラー描写を多用しつつも、観客にロジックと物語の展開を追いかけることを求める「推理映画」なのだ。
しかし悲しいかな、今や観客側にその要求に応えるだけの「こらえ性」が失われつつあるのかも。
その面倒くささがあまり受けなくなった要因と言う気もします。
本作でもクライマックスでは意外な犯人像、そしてその動機が明らかにされております。
そこにはTVをはじめとしたメディアや映画、そしてもちろんインターネット・SNSなどに対するシビアな視点も盛り込まれており、このシリーズのユニークさは健在です。