サディスティック・ミカ・バンド 「銀河列車」 1973年

サディスティック・ミカ・バンド(初回限定版 スペシャルエディション) [DVD]

サディスティック・ミカ・バンド(初回限定版 スペシャルエディション) [DVD]

かつてトノバンはミカバンドのことを「単なる酒飲み集団だよ」と言ったことがある。このDVD(特に特典ディスク)を見ながら、確かにその通りだと思ったが、そこにはまた別の意味が含意されていることに気付く。つまり、

人間として相互に尊重・信頼し合えるかどうか、そこにバンドとしての命があるということ。


とにかく特典ディスクがよろしい。

レコーディング合宿の模様、PV撮影の舞台裏、コンサートリハーサル。
メンバーの素顔、完成前の音、本番で聴けなかった音、ユキヒロの衝撃の頭(鶴太郎)、sockernosをアコギで伴奏、コンピュータによる音程補正を暴露、アコギの微妙なフィンガーピッキング、原初音の「Narkissos」、「ヨッパライ」にこだわる高中、「これからは酒も抑え気味にいかないと」「俺も」「そりゃ嘘だ」(相互に尊重・信頼してる)、普段着のカエラ、言葉遣いが大人なカエラ、意外と音痴なカエラ(実力とは関係ないけど。あの曲はメジャーとマイナーが交錯するもんね)、カエラの歌入れにコック姿で現れるトノバン、太白ごま油、皆が朝食を食べているときに調理に専念するトノバン、アコギ一本でbig-bang(当初はコード進行が違っていたことがわかる)、「トノバン声大きい」に対して大音声の「あ〜た〜し〜は」、カエラが描いた「パブロ的」自画像、トノバンがカエラに英語指導、リハーサル前にトノバンが一杯(10杯かも。どうでもいいけど)、「on D」を忘れる小原、即興でレゲエ版タイムマシン、ユキヒロの手の絆創膏。とにかく楽しそう。遊びの天才、そして究極とも言える余裕! ユキヒロに対するトノバンの気遣いも十分に伝わってくるし、メンバーそれぞれがそれぞれを尊重しているということも見事に伝わってきた。(ユキヒロの十円ハゲはなかったことにします。)



一方の本編は、、、雑誌のインタビュー記事で十分なような気がするし、何よりも、ミカバンドらしさが感じられないのが残念。滝本さん、力入り過ぎちゃったかな? あれやこれやと策を弄することなく、監督が感じた「ミカバンドらしさ」をストレートに表現して欲しかった。


***
それにしても、これだけのメンツを擁しながらも言うかと思った重い重い言葉、トノバンらしいなと思った。

「うまくったって、人は感動しないじゃない」(加藤)

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いずれにせよ、2chでしかわめけない連中は嫉妬に狂うだろう、ふおっふおっふおっ。

BGM:サルバドル・アジェンデ最後の演説(1973.9.11 サンティアゴ・モネダ宮にて)

サディスティック・ミカ・バンド 動画
NARKISSOS (通常盤)

NARKISSOS (通常盤)

 カッコイイです。ほとんど洋楽です。でも洋楽だから素晴らしいのではないのです。センスの問題です。本来日本人の頭脳から出てくるサウンドだと思えないセンスなのです。超玄人集団である彼らが長年ROCKというものを探求し続けたどり着いたサウンドなのだと思います。そのセンスに敬意を表したいのです。アルバムを聴いてるとビートルズだったり、T−REXだったり、デビットボウイだったり、XTCだったり、堺正章だったり色んなエッセンスを感じますが単なる複製ではなくて、きちんと消化されて洗練された高級なサウンドとなっています。ベースもギターもドラムもすべてカッコいい!そういう風に感じられる日本のロックアルバムに久々当たりました。
 木村カエラを迎え入れたことに関してですが、リスナーが彼女をきっかけにこのバンドを聴くきっかけを掴めるのなら素晴らしいと思います。話題性も豊かでありますし「タイムマシンにお願い」を聴けば誰が聴いてもハマッてると感じるでしょう。大成功だと思います。
 おじさんたちにこれからもいい音楽を期待してます。そうそうタイトル曲ですがとても美しいです。ご期待あれ!
 
  
 

20 Songs to 21st Century -BEST OF SADISTIC MIKA BAND-

20 Songs to 21st Century -BEST OF SADISTIC MIKA BAND-

 キリンビールのCMで 再結成されたこのバンドが出ているのを教えて貰い CMで演奏される「タイムマシーンにお願い」に感動して 早速このCDを購入した。

 1970年代前半に こんなバンドがあったと初めて知って驚愕した次第である。今から30年前にこんなポップでファンキーな音楽があったとは。そうして このCDを聴いた後で 再度キリンビールのCMを見た。

 バンドの連中は もはや50−60歳代である。しかし 本当に 格好良いのには 仰天した。小生も41歳になり 最近は 隠居っぽくなってきたらまずいなあなんて詰まらないことを考えていたが この老人達の素敵な姿ったらどうだ。まだまだ自分の尻に青い蒙古班があることが分かり ある意味で元気が出た。あの連中は未だ青春時代なんだ。

サディスティックス 動画