Disc1の2曲目「ラブフォーセール」の出だしのマイルスによるソロがどえらいことになってる。
あんた、ワンホーン・カルテットでもやれたんやないの?
みたいな。
、、、、、、、、、たとえばボブディランの演奏者としての最高傑作が、アウトテイクの寄せ集めである「テルテイルソングス」であるように、
マイルスの演奏者としての最高傑作は、この作品であるのかもしれない。
とにかく飛べる演奏だ。
ラブフォーセールの冒頭をよろしく
嗚呼!ウィーン市内の病院で07年9月11日死去。75歳。朝刊を読んでいて気がついた。彼の全ての音源を聴いている訳では無いが、唯一無比のそのサウンドはいつも感動を与えてくれた。初めて知ったのがWeather Reportの「Mysterious Traveler」、それ以降最新の「Brown Street」まで常に時代の先端を行く音でした。本作はそんな彼のWeather Report時代を中心にした半生が書かれている。とても丁寧な取材内容で、その思考、哲学がほんの僅かではあるが理解できる。今後、彼のような優れた音楽家が出てくることは叶わない夢かもしれない。暫らくは彼の残した「音」を聴きつづけることだろう。惜しい実に惜しい、しかしこれが誰にでも訪れる人間の人生なんだろうな。
ウェザー・リポートいやはや、このアルバムはのっけからぶっ飛ばしてくれるアルバムで、最後まで息をつかせないという意味では聞き手の気力をも要求するアルバムであると思う。ウェザーリポートに加入し、世界の頂点を目指して爆走するジャコにとってはかなり重要な経過点であり、本当の意味で本領を発揮したアルバムと言って良いだろう。ジャコがコ・プロデューサーとしてクレジットされていることからもそのことがわかる。演奏についても、1曲目のバードランドで見せる、まるでギターを弾いているかの様な流麗でファンキーなベースソロや代表作でもあるティーンタウン、同じくジャコの曲であるハボナにいたってはザビヌルがジャコのパワーに押されてしまっているように感じる。ジャコの進化とともにウェザーリポートも進化してゆき、やがてジャズのカリスマバンドとなった。その軌跡をたどるのに相応しいアルバムだと思う。