
ボーン・アイデンティティーが意外と良かったので、サントラをつい買ってしまいました。
映画を見たときには、音楽があまりにも一体化していて、あまり記憶に残っていなかったのですが。
あらためてサントラを聞いたら、逆にシーンが思い浮かんで来たのでびっくり。
かなり気に入って、繰り返し聞いてます。

1971年、CHASEの1stアルバムです。(原題「Chase」、邦題「追跡」)
CHASEは、アメリカのロック・バンドで、メンバーは、
Bill Chase (Tp), Ted Piercefield (Tp, Vo), Alan Ware (Tp), Jerry Van Blair (Tp, Vo), Phil Porter (Key), Dennis Johnson (B),
Angel South (G), Jay Burrid (Percussion), Terry Richards (Lead Vo) 。。。という、トランペット4本を擁する、9人組。
音楽性は、「RockとJazzの融合+ブラス」と表現されることが多いようですが、
自分感覚でいえば、黒さ満載のFunk Rockに、鉄壁ブラス隊を加えて、よりコテコテに、よりインパクトを大きくしたように感じます。
他レビューにあるように、ルパンを思わせるようなホーンが、あちらこちらに響きます。
Funky Grooveにのってオルガンとブラスが暴れるオープニング・インスト(1) "Open Up Wind"
かなり黒いアップテンポなFunkyチューン(3) "Hello Groceries"
ミドルテンポ・R&B風な(4) "Handbags and Gladrags", (6) "Boys and Girls Together"、
5部構成・14分超の大曲(7) "Invitation to a River" 。。。などなど、佳曲揃いな1枚です。
特筆すべきは、(5) "Get It On (邦題:黒い炎)"
ホーンがインパクト満点な、大ヒット曲です。(知らない方は、動画サイトなどで試聴してみては?)
「CHASEファン」「70's Rockファン」は、必聴です。
Funk Rockや、黒いRockが好きな人にも、Good!だと思います。
「Tp, Tb, Saxなどの管系の人(かつても含めて)」が聴いてみるのも、面白いのでは?
「タランティーノのサントラ盤に入っててもおかしくないような楽曲が多い」とも感じます。
(参考)
外盤で、「Chase」「Ennea」「Pure Music」のオリジナル3タイトルを、2CDに収録したものがあるようです。

本作は95年、ソニーの名盤発掘企画「こんなのどうだ?」の第1弾として世界初CD化されたのだったが、その時はブラス・セクションとヴォーカルだけは鮮明だが、リズム・セクションの音は不鮮明で、私はここアマゾンのレビューでも酷評してきた。しかし、今回の再々発に伴って新たに書き下ろされた櫻井隆章氏のライナーによると、それは当時、使用されたマスターが4チャンネル・ミックスだったためのようで、今回は本来の2チャンネル・ミックスのマスターが使用され、音像は大幅に改善している。
となれば、内容的には文句なし。当時、和田アキ子や西郷輝彦までが歌った「黒い炎(Get It On)」や、ロッド・スチュアートもカヴァーしたマイケル・ダボの「ハンドバッグと正装(Handbags And Gladrags)」など、名曲・名演の揃った本作。5つ星は当然だろう。
また、デビューからビル・チェイスの事故死によるグループの消滅までマネージャーを務めたトミー・マーティン氏の Great Music社 (great-music.net) からは、当時のライヴを収録した「The Concert Series vol.1〜3」というCDなども出ているらしい。できれば、こちらの方も日本発売していただければありがたいのだが。