本書は、プリオンに関するノンフィクションである。
装丁がヘンテコ?で、成毛眞氏の推薦がなければ、絶対
買っていない一冊だと思う。なぜに雲に眼がついているのか
未だに不明である。
そんな状況ではあるものの、本書は知的好奇心を刺激する
稀有な一冊だと思う。
著者自身も難病を患っており、この物語の数奇な人生に対して、
決してひとごとではない。
ひところ大騒ぎになった狂牛病の原因因子とされてきた、
プリオンをそれが発見される経緯を辿りながら、真実に迫っていく
のだが、おどろおどろしい、ホラー映画のような状況が
全編を通して、醸し出されている。
結論からいくと、プリオン病に感染していまうと現在の科学では
完治の見込みはない。原因が解明したからといって、未だこの難病で
苦しむ人がおり、状況としては何も変わっていない。
小生の一族も比較的脳の病気で倒れる人が多いので、
他人事のように感じられないことが多々あった。
小生は、理系出身ながら割に合わないので、文系の仕事をしている現状、
理系や科学が軽んじられることが非常に辛いのだが、
科学は、社会を照らす、光となりえるのだとおもう。
この本のように現状に至って完治の方法が見つからずとも
希望という光を差し込みえたのは、唯一科学なのだからと。
妄信されている何かが、科学によって切り開かれていく、という
見方からも、単に変わった話としても、読み応えが十分な一冊だった。
インフル対策は、これ1冊で十分といえる、バイブル的な内容だと思います。
うがい手洗いのような当たり前の対策や、体質改善というやや抽象的な方法だけかと思ったら、新型インフルを防ぐためのマスクの種類や、
インフル菌を殺す空調設定について、具体的に描かれていたので、とても実行しやすいです。
この本を読んで一番感心するのは、著者の身体の微妙な変化を捉える能力です。
私の場合、身体が単にだるいとか、疲れたとか全体的或いは包括的な捉え方しか出来ないのですが、著者の場合、何処がどの様にいつもと違うかを的確に捉える事ができるです。また、その違いがどの様な理由に基づき生じているのかを理解できる能力を持っているのです。
漠然と、現代の人々は、身体にも鈍感になっていると感じます。どうやったら敏感になれるのか考えつつも、なかなか実践できないのですが、そんな時にこの本を読むと、著者の能力が羨ましくなってしまいます。
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