ドラマを見てほっこりして、原作も読み、そしてわくわくしながらDVDが届くのを待っていました。DVDでは3分ほど内容が増えているようです。
一部蛇足な気もしましたが、このドラマの根幹を傷つけるものではないです。
ただし、残念なのは劇中の音楽、甲斐よしひろの監修だったみたいですが、DVD版ではほぼ入れ替えられており、残念な感じです。
TV放送を見ていなければ全く問題無いと思いますが、TV放送版の選曲が秀逸だったので
非常に残念です。
ストーリー展開含めてこのドラマはすばらしく、各登場人物も生き生きとしていて愛着がわきます。是非続編を…。そして音楽はソフト化するときに変更しないようにお願いしたいと思います。
CGが映画特撮技術に革命を起こした「ジュラシック・パーク」から12年、その新たな方向性をこの「ALWAYS三丁目の夕日」が示してしまった。血の通う暖かい特撮映画の誕生。昭和33年という背景がその効果に多大な影響力を与えている。上野駅の壮大な内観と外観、3輪トラックや路面電車が行き交う幹線道路や街並、細部まで造りこまれた商店街のセットや建設途中の東京タワーはもちろんのこと、それらの完成度には目を見張る。当時の日本人の生活力が満ち溢れている。しかし、この手の映像主観の映画は、物語がおざなりになりがちだが、そこはさすが山崎貴監督。脚本・監督・VFXの全てをこなせる才人だけに、今回もその力量を魅せつけた。この映画の最大のテーマ「懐かしさ」だけを表現するのに留まらず、役者の演技、音楽、場面構成のうまさなど、どれを取っても観る者をうならせる。オープニングの子供たちが飛ばしたプロペラ紙飛行機を追う長回しの1カットでウルッときてしまった人は、もう終わりです。後はツボにはまり、あらゆる場面でとめどなく涙をあふれさすことになるでしょう。去年あたりから、長い呪縛から逃れて勢い付いてきた日本映画に新たな黄金期を予感させる傑作の誕生に喝采を送ろう。